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  4. コーディング設計

コーディング設計 実装を、将来も運用できる構造へ変換する。

コーディング設計とは何か

コーディングというと、

  • HTMLを書く
  • CSSを書く
  • JavaScriptを書く

という作業をイメージされることが多いと思います。

しかし私たちは、コーディングを単なる実装作業とは考えていません。

Webサイトは公開して終わりではなく、

  • 情報が増える
  • ページが増える
  • 担当者が変わる
  • CMS化される
  • 機能が追加される

といった変化を繰り返します。

そのため、「今表示できるか」だけではなく、「将来も運用できるか」を考えながら設計する必要があります。

Flying High Works(FHW)におけるコーディング設計とは、どう書くかではなく、どのような前提で実装するかを整理する工程だと考えています。

コーディング設計の考え方

FHWのコーディング設計は、言語仕様やフレームワークの話だけではありません。

例えば、

  • どこまで共通化するか
  • どこを個別対応にするか
  • 将来何が増えそうか
  • 誰が保守するのか

といった判断を先に整理します。

実装前に考え方を揃えておくことで、

  • 実装時の迷い
  • メンバー間の認識差
  • 後からの手戻り

を減らすことができます。

コーディング設計とは、実装そのものよりも、実装前の整理に近い作業です。

テンプレート化したVite環境

FHWでは、Viteをベースとした開発環境をテンプレート化しています。

案件ごとに毎回ゼロから構築するのではなく、

  • 基本構成
  • SCSS構成
  • JavaScript構成
  • SVG管理
  • 画像管理

などを一定のルールで整理しています。

これにより、

  • 初期構築のばらつきを防ぐ
  • メンバー間の理解差を減らす
  • 引き継ぎコストを下げる

といった効果が得られます。

私たちは、毎回同じことを考えるのではなく、本当に考えるべき部分へ時間を使いたいと考えています。

共通パーツを定期的に見直す

Webサイト制作を続けていると、

  • このボタンの方が使いやすい
  • この表組の方が崩れにくい
  • この見出し構造の方が伝わりやすい

といった知見が少しずつ蓄積されていきます。

私たちは、それらを個人の経験として終わらせず、共通パーツとして整理し、次の案件へ活かせる状態にしています。

そのためFHWでは、半年から1年に一度程度、ディレクター・デザイナー・エンジニアによる分科会を行っています。

そこで、

  • 見出し
  • ボタン
  • 表組
  • リスト
  • 画像パーツ
  • ページャー

などの共通パーツを見直します。

Webサイト制作では、案件ごとに少しずつルールが変わっていくと、品質のばらつきや保守性の低下につながります。

そのため私たちは、共通化できるものは共通化し、改善が必要なものは定期的に見直しています。

コーディング設計とは、個別案件のためだけではなく、会社全体として品質を維持するための活動でもあります。

Git管理を前提とした実装

コーディングは、「今動いている」だけでは十分ではありません。

例えば、

  • 誰が
  • いつ
  • 何を
  • なぜ変更したのか

が分からなくなると、保守は非常に困難になります。

そのためFHWでは、Gitによるソース管理を前提として実装を行っています。

変更履歴を共有できる状態にすることで、将来的な改修や引き継ぎにも対応しやすくなります。

モバイル・PCのワンソース設計

現在でも、PC用HTMLとスマホ用HTMLを別々に管理しているサイトに出会うことがあります。

しかし私たちは、同じ情報を二重管理することは、品質や保守性の観点からリスクが高いと考えています。

そのため、HTMLは可能な限りワンソース化し、

  • レイアウト
  • 余白
  • 表示順

などをCSS側で調整する設計を基本としています。

構造を一つに保つことで、修正漏れや管理負荷を減らすことができます。

将来の更新を前提に考える

コーディング時に見落とされやすいのが、将来の更新です。

例えば、

  • タイトルが長くなったらどうなるか
  • 画像サイズが違ったらどうなるか
  • 記事が100件になったらどうなるか
  • CMSで更新されたらどうなるか

といった視点です。

公開時だけ綺麗であっても、運用開始後に崩れてしまっては意味がありません。

私たちは、現在の状態だけではなく、将来の運用も想定しながらコーディング設計を行います。

ブレークポイントについて

FHWでは、基本的に下記のブレークポイントを利用しています。

  • 768px以下
  • 1024px以下
  • 1025px以上

ただし、これはルールではありません。

プロジェクトによって、

  • ターゲット層
  • デザイン
  • コンテンツ量

は異なります。

そのため、必要に応じて調整を行います。

重要なのは数値ではなく、どのデバイスでも情報が理解しやすいことです。

JavaScriptは目的がある場合に使う

JavaScriptは非常に便利な技術です。

しかし、動きを増やすことが目的ではありません。

例えば、

  • スライダー
  • フォーム制御
  • 非同期通信
  • UI補助

など、必要な場面で利用します。

私たちは、「動くから実装する」のではなく、「必要だから実装する」という考え方を重視しています。

設計があることで起きる変化

コーディング設計を整理しておくことで、

  • 実装判断が揃う
  • 人が変わっても読み解ける
  • 改修時の負荷が下がる
  • 品質を維持しやすくなる

といった効果が生まれます。

つまり、コーディング設計とは、将来のトラブルを減らすための準備でもあります。

Flying High Worksの考え方

私たちはコーディングを、HTMLやCSSを書く作業とは考えていません。

コーディング設計とは、

  • 情報設計
  • 構造設計
  • デザイン設計

で整理した内容を、実際に運用できる形へ変換する工程です。

そのため、

  • 今どう表示されるか
  • 将来どう更新されるか
  • 誰が保守するのか
  • 何が追加されるのか

まで含めて考えます。

私たちは、見た目を再現するためだけではなく、長く運用できるWebサイトを作るためにコーディング設計を行っています。