キャンペーンLPや特設サイトは、短期間で公開し、その都度違う表現を求められます。ただ、毎回ゼロから作るとは限りません。私たちの制作でも、前回のページを土台にしながら、写真、色、企画内容、計測条件を入れ替えて次の公開へつなぐ案件がありました。
そこで注意したいのは、完成ページを丸ごとコピーするだけでは、古い設定や使わない部品まで引き継いでしまうことです。次回も使える基盤とは、見た目を固定するテンプレートではなく、変えない部分と変える部分が分かれている状態です。
完成ページを丸ごと複製しない
前回のページをコピーすると早く見えますが、公開日、計測タグ、リンク先、古い画像、検索向けの設定も一緒に複製されます。不要なコードが残り、どれを今回も使うのか判断できないまま制作が進むことがあります。
私たちは、前回の成果物を共通部品、企画固有の表現、公開設定に分けて確認します。使い回すのはページ全体ではなく、次回も同じ責任で使える単位です。
共通部と企画固有部を分ける
ヘッダー、基本の余白、ボタン、注意書きなどは共通化しやすい一方、メインビジュアル、演出、応募条件などは企画ごとに変わります。この境界が曖昧だと、共通部品を直したつもりが過去ページへ影響したり、個別調整が次回の標準として残ったりします。
共通部には変更理由と利用範囲を残し、企画固有部は独立して外せる構造にします。同じ見た目を増やすためではなく、違う企画を安全に載せ替えるための共通化です。
計測・メタ情報・リンクも引き継ぎ対象に含める
画面が正しく見えても、古い計測IDや公開終了したリンクが残っていれば、次の企画の成果を正しく確認できません。タイトル、説明文、SNS共有画像、解析タグ、フォームの送信先、外部リンクを一覧にし、今回の値へ置き換えます。
公開前には、前回の固有名や日付がソースや画像の代替テキストに残っていないかも探します。コピーしてはいけない項目を決めておくと、短納期でも確認の質を落としにくくなります。
フォントと画像品質は環境差を確認する
支給されたフォントがすべての端末で同じように見えるとは限りません。画像も高精細にすればよいわけではなく、ファイル容量や表示速度とのバランスが必要です。引き継いだ基盤に重い処理があれば、今回の画像だけを軽くしても目標へ届かないことがあります。
使用できるフォント、画像の書き出し倍率と上限容量、既存基盤の読み込み条件を早めに確認します。新しい表現と、基盤が持つ制約を別々に把握することが大切です。
次回制作のために、変更点と公開手順を残す
今回うまくいった調整も、理由が残っていなければ次回は元へ戻ってしまいます。どの部品を共通化したか、どこを個別に変えたか、公開前に差し替える値は何かを短く残します。長い仕様書より、次の担当者が作業を始めるときに確認できる記録が役立ちます。
反省会で見つかった改善も、次の案件で使える形に直して初めて基盤になります。制作の速さだけでなく、古い設定を持ち込まず、今回の企画らしさを保てることを成功条件にします。
次の制作へ残したいこと
- 共通部品、企画固有部、公開設定を分けている
- 計測、メタ情報、リンク、送信先を今回の値へ更新している
- 前回の固有名、日付、画像、不要なコードが残っていない
- フォント、画像品質、表示速度を実際の環境で確認している
- 変更理由と次回の公開手順を制作記録へ残している