03 / BUILD
つくるフェーズ
品質管理・テスト設計
品質は、最後ではなく最初に決まる
Flying High Works(FHW)では、品質管理を「公開前にまとめて行う作業」とは考えていません。
品質は、設計の段階で方向が定まり、実装の過程で積み重なり、公開前チェックで、想定どおりの状態かを確認するものです。
そのためFHWでは、品質管理とテスト設計を設計・実装の前提条件として組み込み、公開後も安定して運用できる状態をつくります。
品質管理は「最後の工程」ではない
品質管理という言葉から、公開直前のチェック作業を想像されることがあります。
FHWでは、品質管理を次のように捉えています。
- 設計時に判断基準を揃える
- 実装時に前提を崩さない
- 公開前に状態を確認する
つまり、品質は工程を通じて管理するものであり、最後にまとめて作り込むものではありません。
FHWにおける品質基準
FHWの品質基準には、大きく分けて二つの層があります。
社内で共有されている基準
- HTML構造・実装の考え方
- 表示・動作の最低要件
- パフォーマンスや安全性に対する感覚
これらは、日々の制作の中で暗黙的に共有されている基準です。
プロジェクトごとに明文化する基準
一方で、
- 対象デバイス
- 想定ユーザー
- 表示・挙動の許容範囲
などは、プロジェクトごとに明文化して共有します。
これにより、判断のブレや認識のズレを防ぎます。
表示・動作確認の考え方
FHWでは、表示・動作確認を網羅チェックとしては行いません。
すべての端末・ブラウザを対象にするのではなく、モダンブラウザを中心として、
- 利用頻度
- 影響度
- 重要度
を考慮して、確認の優先順位を決めます。
重要な体験に影響する部分を重点的に確認することで、現実的な品質担保を行います。
自動テストとの向き合い方
E2Eテストや自動テストは、常に必須と考えているわけではありません。
- 規模が小さい案件
- 変更頻度が低いサイト
では、手動確認の方が適している場合もあります。
一方で、
- 繰り返し確認が必要な箇所
- 人為ミスが起きやすい部分
については、自動テストを選択肢として持っている状態です。
重要なのは、テスト手法そのものより、どう品質を担保するかです。
公開前チェックの位置づけ
公開前チェックは、バグを探し回る工程ではありません。
FHWでは、
- 設計時に想定した状態になっているか
- 実装の前提が崩れていないか
- 公開して問題ない状態か
を確認します。
これは、最終確認であって、やり直しの工程ではないという位置づけです。
属人化させない品質担保
品質を個人の感覚に委ねると、担当者が変わった途端に品質が不安定になります。
FHWでは、属人化を防ぐために、
- チェック観点を共有する
- 判断理由を記録として残す
- 再現できる確認方法を取る
といった考え方を重視しています。
これにより、誰が担当しても同じ判断ができる状態をつくります。
品質管理と他工程との関係
品質管理・テスト設計は、単独で完結するものではありません。
これらすべてと連動して、品質は保たれます。
このページで伝えたいこと
品質は、
- 個人のスキル
- 気合い
- 最後のチェック
で担保されるものではありません。
- 判断基準を揃える
- 前提を共有する
- 状態を確認する
こうした仕組みの積み重ねによって、品質と安定性は支えられます。
FHWでは、品質管理とテスト設計をWeb制作全体の前提条件として組み込んでいます。
PRACTICAL INSIGHT 検証端末は、一般論ではなく実際の利用場面から選ぶ
スマートフォン対応を基準にしても、実際の閲覧がスマートフォンだけとは限りません。利用場所、同席者、入力の有無、外部サービスへの遷移を確認し、重要な使われ方から検証範囲を決めます。
個人で短時間見るのか、店舗や窓口で複数人が見るのかによって、文字サイズ、画像の見え方、ボタンの押しやすさは変わります。外部の申込・購入画面へ移動する場合は、遷移前後で迷わず戻れるかも確認します。
短期制作ほど、代表端末だけを最後に確認するのではなく、背景、見出し、ボタン、画像など共通ルールを先に定めます。スマートフォンを基準にしつつ、利用可能性が高いタブレット横向きなども、読みやすさと操作性の観点で検証します。
確認しておきたいこと
- 閲覧場所、利用者、同席者、操作時間、入力の有無
- 外部サイトへ遷移する前後の導線と戻り方
- 共通部品が各画面幅で保つべき読みやすさと操作性
- 優先端末と、簡易確認に留める端末の境界
この考え方が有効な条件
閲覧環境が限定される業務サイト、イベント・施設向けページ、外部申込へ接続するページで特に有効です。利用状況が不明な場合は、アクセスデータや担当者への確認から始めます。
対応端末・ブラウザの優先順位と検証範囲を、実務知識で詳しく見る
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