つくるフェーズ
ヘッドレスCMS 更新性を残したまま、構造を拡張する
Flying High Works(FHW)では、ヘッドレスCMSを特別な構成や流行の技術としては扱っていません。
ヘッドレスCMSは、「更新しやすさを保ちながら、Webサイトの構造を柔軟に拡張したい」という要件が出てきたときに、自然に選択肢として浮上する構成だと考えています。
FHWでは、更新実務とシステム拡張の両立を目的として、Laravel+WordPress を中心としたヘッドレス構成を採用するケースが多くあります。
ヘッドレスCMSとは何か
ヘッドレスCMSは、コンテンツ管理と表示機能を分離した構成です。
- CMS:コンテンツの登録・管理
- フロントエンド:表示・UX・制御
という役割分担で構築します。
これにより、
- 表示側の自由度が高まる
- パフォーマンス設計がしやすくなる
- 他システムとの連携がしやすくなる
といった特性が生まれます。
FHWにおけるヘッドレスCMSの考え方
FHWがヘッドレスCMSを検討する背景には、次のような実務的な理由があります。
- 更新担当者は WordPress のUIに慣れている
- 日々の更新作業を大きく変えたくない
- 一方で、WordPress単体では限界がある要件が出てくる
そのため、「WordPressをやめたい」のではなく、「WordPressの役割を整理したい」という発想で構成を考えます。
Laravel+WordPress を選ぶ理由
Laravel+WordPress構成では、それぞれの役割を明確に分けます。
-
WordPress
コンテンツ管理・更新UIを担う -
Laravel
検索処理、データ加工、ビジネスロジック、拡張機能を担う
この構成により、
- WordPressの更新実務を活かし続けられる
- 柔軟な検索システムを構築できる
- データ構造を自由に設計できる
- 将来的な機能追加に対応しやすくなる
といったメリットが生まれます。
FHWでは、WordPressにこだわるのではなく、WordPressを「適切な役割で使う」ことを重視しています。
より柔軟な検索・データ構造のために
ヘッドレス構成を選ぶ理由として、検索機能の拡張は非常に多い要件です。
- 複数条件を組み合わせた検索
- 会員属性による出し分け
- データ量増加を前提とした設計
こうした要件は、WordPress単体では実装や運用が難しくなる場合があります。
Laravelを組み合わせることで、検索やデータ処理をシステム側に寄せ、構造的に整理された実装が可能になります。
将来の拡張性という観点
Laravel+WordPress構成は、将来の拡張余地を広げるという点でも有効です。
- 会員機能の追加
- 外部システムとのAPI連携
- 管理画面機能の拡張
- 表示ロジックの変更
こうした変更に対して、WordPressを無理に拡張するのではなく、システム側で吸収できる構成を取ります。
Kuroco+Nuxt 構成について
案件によっては、Kuroco+NuxtによるヘッドレスCMS構成を採用した実績もあります。
この場合、
- Kuroco:コンテンツ管理・API提供
- Nuxt:表示制御・ビルド・公開
という役割分担になります。
API前提の構成や、フロントエンド側の制御を重視する案件では、このような構成も選択肢になります。
ヘッドレスCMSは「目的ありき」
ヘッドレスCMSは、導入自体が目的になるものではありません。
- 更新実務をどうしたいか
- 将来どんな拡張が想定されるか
- システムとしてどこまで責任を持たせるか
これらを整理した結果として、適している場合に採用する構成です。
FHWでは、ヘッドレスCMSを更新と拡張を両立させるための設計手段として扱っています。