育てるフェーズ
改善設計・KPIの考え方 KPIは目的ではなく、判断材料
Webサイトの運用において、KPIはしばしば「目標」そのものとして扱われがちです。
しかし、数値を追うこと自体が目的になると、改善の方向性を見失いやすくなります。
Flying High Works(FHW) では、KPIを「達成すべきゴール」ではなく、判断するための材料として捉えています。
このページでは、数値に振り回されず、サイトの状態を見ながら改善を続けるための考え方を整理します。
KPIは最初から正解を決めない
KPIは、最初から完璧に決められるものではありません。
- 仮説として設定し
- 実際の運用を通じて
- 必要に応じて見直す
という前提で扱います。
初期段階で数値を固めすぎると、現実のサイト状況とのズレが生まれやすくなります。
「数値だけを追わない」の本当の意味
FHWが考える「数値だけを追わない」とは、「数値を見ない」という意味ではありません。
「数値の背景にある状態を見る」という意味です。
例えば、
- CVが増えた/減った
- 直帰率が下がった/上がった
といった結果だけでなく、
- なぜその状態になっているのか
- どの要因が影響していそうか
を考えることを重視します。
改善の前提にするデータ
改善設計の前提として、主に次のデータを参照します。
- Google Analytics(GA / GA4)
- Google Search Console
- PageSpeed Insights
- お客様からの定性的な声・運用現場の感覚
ヒートマップのようなツールは希望があれば設置いたしますが、必要に応じて使う補助的な位置づけとしています。
フェーズごとに見る指標は変わる
改善は、常に同じ指標を見続ければよいわけではありません。
- 公開直後
- 運用が落ち着いた段階
- 目的や役割が変わった段階
など、フェーズごとに注目すべき指標は変わります。
その時点での目的に対して、何を見るべきかを整理し直すことが重要です。
KPIはページ・役割ごとに考える
KPIは、サイト全体で1つではなく、ページや役割ごとに分けて考えるというスタンスを取ります。
すべてのページに同じ指標を当てはめると、改善の手が打ちづらくなります。
「改善できないKPI」は置かない
実際に手を打てないKPIは、最初から重視しません。
- 影響範囲が広すぎる
- 何を変えればよいか分からない
といった指標は、判断材料として使いづらいためです。
改善につなげられるかどうかを基準に、KPIを選びます。
改善は小さな調整の積み重ね
改善は、大きなリニューアルを前提にするものではありません。
- 表示の微調整
- 導線の整理
- 情報の出し方の見直し
といった小さな調整を積み重ねることを基本とします。
CVだけが改善ではない
改善設計は、必ずしもCV改善だけを指すものではありません。
- 読了率
- 回遊性
- 離脱のされ方
- 表示速度
なども、重要な改善対象です。
このページで伝えたいこと
KPIは、目的ではありません。判断材料です。
数値を見ることで、「今、サイトがどんな状態か」を理解し、次の一手を考えるための材料になります。
FHWでは、数値に振り回されず、状態を見ながら改善を続ける設計を大切にしています。