【色彩検定レポ】Webデザイナーが色彩検定3級を受けてみた

 

 

こんにちは、WebデザイナーのOです。

 

皆さんは「色彩検定」という検定を聞いたことはありますか?

聞いたことはあるけど、どんな内容なのかはご存知ない方も多いかもしれません。

 

今回は私が受験した色彩検定3級についてご紹介します!

合わせてWebデザインに色彩検定が役立つか?という点も考えてみたいと思います。

色彩検定って何?

色彩検定は「公益社団法人 色彩検定協会」が主催する検定です。

「色」に関する知識や能力をテストする試験で、色彩に関する基本的な知識や配色スキル、
その他ファッションやインテリア、ユニバーサルデザインなどのカラーコーディネートについても問われます。

色彩に関する検定としては最も有名で、30年以上の歴史があります。

 

「何となく」色を選ぶ?

デザインには「センス」が必要、という言葉をよく耳にします。

が、実はデザインにおけるカラー設計とは、
デザイナーのセンスで「何となく」選んだ色の組み合わせというわけではないんです。

基本的に色彩の持つ原理を元にして、市場調査やトレンドを研究し、
コンセプトに対して最も効果的な配色を選択してデザインを行っています。

 

しかし、作成したカラー設計によるデザイン案をそのままお客様にご提示しても、判断材料がありません。

このままだと、お客様としては個人的な好みで「何となく」選択するしかない状態ですよね。

つまり、それぞれのカラー設計の目的と効果を言語化して、お客様にご説明する必要があります。

私は目的を達成するためのカラー設計をもっとお客様にわかりやすく伝えたい、
そう考えて一番簡単な色彩検定の3級の受験を決めました。

 

実践した学習方法は?

 

私は、公式テキストを電車での通勤時間に読むことから始めました。

 

ついついSNSやゲームで時間を潰してしまいがちですが、スマホさえしまってしまえば、
他に気を散らす要因がないので、学習場所としては最適!

朝のまだ眠気のある頭で読むのが面倒になってしまう時もありますが、
毎日「1ページでもよいので必ず読む」と習慣づけると効果がありました。

公式テキストを1周読んでしまったら、次は2周を読みます。

さらに今回は1ページ読む前に前日読んだページを復習します。

すると意外と忘れていたり、意味をを誤って読んでいたりで、なかなか気が抜けないんです……

 

最後に試験と同じ時間内に問題集を解いて採点してみました。

この時点で正答率が9割を超えていたので、ひと安心!

あまり不安もなく試験当日を迎えることができました。

 

いよいよ試験当日!

私の試験会場は池袋の立教大学でしたが、
なんと驚いたことに親御さんと一緒に受験するお子さんも何人も見かけました。

小学生低学年かな?という歳で、ますます落第できないという気持ちに……

 

実際に受けてみると、やはり試験の難易度は高くありませんでした!

ほぼ公式テキストに記載されている内容の問題が出題されました。

しかし意外に問題数が多いため、回答の書き写しと確認に時間がかかります。

(私は自己採点できるように問題集にも回答を書き込むため)

 

およそ1ヶ月後に色彩検定のマイページで合否結果が出されます。

結果は「合格」でした!

その数週間後には合格証書とカードも無事に届きました。

 

受けてみた感想

 

色彩検定の勉強自体は面白い体験でした。

やはり興味あることを大人になってから学ぶのは楽しい!

私は大学で取得できる資格を卒業してからわざわざ取りに行ったようなタイプなので、
やはり興味が湧いた時が吉日だなと感じます。

 

ただ丸暗記しなければならない箇所は少し苦戦しました。

中年になって記憶力が低下してきたからかな……

というか丸暗記して意味があるのかな……

という箇所(カラーシステムの色の番号や呼称を覚える)もありました。

やはり社会人は合理性を求めてしまいますよね。

 

逆に応用問題は簡単でした。

そもそも3級はテキストを読んでいなくても答えられそうな箇所がかなりあるのです。

デザイナーであれば、かなりの正答率を出せると思います。

 

Webデザインに役立つか?

受験した当初の目的である「カラー設計の言語化」について役立つかですが、
色彩検定3級ではまだ少し難しいかなというのが正直な感想です。

原因としては公式テキストで学べるロジックが、デザインの現場の実情とは少し異なるためです。

 

学術的に体系付けているので仕方がないのですが、
少なくとも3級では色の区分けやバリエーションがとてもざっくりしています。

特にワードから連想される色を学ぶ「配色イメージ」の項目は非常に少なく、
このテキストを元にデザインを行うことは困難かなと感じました。

デザイン初心者がテキストで学んだロジックだけでカラー設計を進めるのは、
少しリスクがあるかもしれません。

 

でもやっぱり受けてよかった!

疑問点を先にお話してしまいましたが、もちろん受験してよかったこともいくつかありました。

例えば「色陰現象」「縁辺対比」などの経験上感じていた現象が、
科学的に説明できるものだと再確認できたことです。

これは「カラー設計の言語化」にも役立ちそうです。

 

2級ではさらなる色や光の原理やロジックについて学ぶことができるため、私は引き続き2級も勉強中です。

皆さんもこの記事を読んで、色彩検定に興味を持っていただけたらうれしいです。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

 

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