AWS パブリックサブネットをインターネットに接続

 

前回は、AWS 仮想ネットワーク(VPC)の設定で、実際にAWS内にVPCサービスを使用してサブネットを二つ構築しました。現在のイメージは下記の通りとなります。

今回は、パブリックサブネット(web_drop-public-subnet-1a)に下記の設定を行っていきます。

  • インターネットゲートウェイの設定
  • ルートテーブルの設定

イメージとしては下記のようになります。

今後、パブリックサブネットには、Webサーバーを設置し、そこにSSHで接続(リモート接続)してOSを操作し、ApacheやPHPなどの必要なプログラムをインストールをしていきます。

この時、パブリックサブネットにあるWebサーバーは、プログラムをダウンロードするために、インターネットに接続ができる必要があります。

VPC - 現状のルートテーブルを確認

  • 「サービス」から「VPC」を選択
  • 左メニュー「ルートテーブル」を選択
  • VPC ID列に 「~ | web_drop-vpc」の表記がある行のチェックボックスをチェック
  • 下の欄で「ルート」タブをクリック

ルートテーブルでは下記のようになっています。

送信先:10.0.0.0/16
ターゲット:local

これは、10.0.0.0〜 10.0.255.255 のIPアドレスを指定した際には、自身(local)を参照する、という設定を意味します。

今回は、パブリックサブネットだけをインターネットに接続できるように設定したいので、新たにルートテーブルを作成し、それをパブリックサブネットに関連付け、さらに、それ以外のIPアドレスが指定された場合にはインターネットに接続インターネットゲートウェイ)するように設定していきます。

この設定をすることで、パブリックサブネットは、VPCのルートテーブルとは別のルートテーブルを持つことになります。また、プライベートサブネットは、VPCのルートテーブルをそのまま継承するため、インターネットへの接続はされないことになります。

インターネットゲートウェイの設定

「web_drop-public-subnet-1a」からインターネットに接続できるようにする

利用するサービス

VPC - インターネットゲートウェイ

設定手順

インターネットゲートウェイの設定 : 名前タグ

web_drop-igw

インターネットゲートウェイの作成 をクリック

VPCに関連付け

使用可能なVPC

web_drop-vpc

  • クリックすると関連付けられるVPCのみが表示される

インターネットゲートウェイのアタッチ をクリック

状態が「Attached」に変わる

ルートテーブルの設定

「web_drop-public-subnet-1a」からインターネットに接続できるようにします。

利用するサービス

VPC - ルートテーブル

ルートテーブルの作成手順

  • 左メニュー「ルートテーブル」を選択
  • ルートテーブルの作成 をクリック

名前 - オプション

web_drop-public-route

VPC

web_drop-vpc

ルートテーブルの作成 をクリック

ルートテーブル – サブネットの関連付け

  • 「サブネットの関連付け」タブをクリック
  • 「サブネットの関連付けの編集」をクリック
  • 「~ | web_drop-public-subnet-1a」のチェックボックスをチェック
  • 関連付けを保存 をクリック

ルートテーブルの編集

  • 「ルート」タブをクリック
  • 「ルートを編集」をクリック
  • 「ルートを追加」をクリック

送信先

0.0.0.0/0

  • 「0.0.0.0/0」は決まり事で、どのIPアドレスにも当てはまらない場合に、指定のターゲットに振り分けるという設定になる。この設定が無いと、単に無視されてしまう。

ターゲット

web_drop-igw

  • インターネットゲートウェイを選択するか「igw-」を入力すると表示される

変更を保存をクリック

まとめ

今回は、パブリックサブネットをインターネットに接続するための準備を行いました。現在の構成のイメージは下記のようになります。

次回は、パブリックサブネットにWebサーバーを構築していこうと思います。

次回:AWS Webサーバーの構築概要(EC2)

一覧:AWS サーバー立ち上げ設定まとめ

文責:フライング・ハイ・ワークス代表 松田 治人(まつだ はるひと)
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