【美人ディレクターに聞いた】Webサイトリニューアル時に「発注側」にできること

 

社内ではディレクターとして名を馳せる一方、社外ではモデル業もこなすという才色兼備の滝沢さん。

 

今回はそんな滝沢さんに、Webサイトのリニューアル依頼時に「発注側」にできることについて伺ってきました!

 

サイト制作はゴールを定めるところから。期間の目安は「3ヶ月」

 

−まずはサイト制作やリニューアル時の流れについて教えてください!

 

滝沢:制作に入る前にやらなければならないことが、ディレクターが担当する上流工程の部分です。お客様がWebサイトのリニューアルを希望されるのには理由があるので、まずはなぜサイトのリニューアルをしたいのかをきちんと理解し、問題の洗い出しや、新しく実現したいことなどをヒアリングします。その上でサイトの方向性や目指すべきゴールなどを決めていきます。

 

ページは何ページ必要か、レスポンシブにするのか、PCとスマホ別々のサイトを制作するのか、フォームは何個必要なのか、CMSの導入をどうするかなど、サイト内の内訳が決まってきた段階でお見積もりを出します。

 

このタイミングでスケジュールとサイトマップも提出できるのがベストですね。スケジュールは変動しやすかったりするので、変更の度に再提出いたします。そしてお見積りが通った時点で初めて受注案件となります。

 

次は実作業に入っていくのですが、ディレクターはワイヤー(構成とも言います)という、建築でいうところの“設計図”のようなものを作ります。これはページ全体の要素の確認と、どの位置にどのコンテンツ・バナー・ボタンを持ってくるかなどをお客様とすり合わせる為の重要な作業です。場合によってはワイヤー制作からFIXまでに1か月近くかかる場合もあります。

 

ワイヤーがFIXしたところでようやくデザインに入ります。デザインが上がったページからお客様に確認を取って、ページデザインを1ページ1ページFIXしていきます。その後にコーディング・システムの作業へと工程が移動していきます。コーディングしたページは弊社のテスト環境で動きや見え方を確認できるので、そこで最終チェックをしていただき、問題がなければ納品・公開という形になります。

 

−問い合わせから公開までにどれくらいの期間がかかるんですか?

 

滝沢:実際に手を動かして作っていくのは1か月から1か月半くらいなのですが、その前の上流工程でどれだけ時間を割くかがポイントになってくるかと思います。サイトの規模にもよりますが、弊社では大体3ヵ月前後みてくださいとお伝えしています。

 

要望の多い問い合わせは「レスポンシブ化」「スマホ対応」「EFO対策」

Webディレクターはお客様の要望を理解し齟齬なく作業の担当に繋げる役割だと滝沢さんは語ります。

 

−現在問い合わせが多い内容では何がありますか?

 

滝沢: Googleがスマートフォン向けの対応を重視することを発表してから、スマホ対応のお問い合わせが一気に増えました。

 

−Webサイトのリニューアルの場合、主に手を入れる共通点などはありますか?

 

滝沢:レスポンシブ化、スマホ対応は絶対条件になってきましたね。EFO(エントリーフォームの最適化)と呼ばれる、お問い合わせフォーム関連の改善の要望も多いです。お問い合わせ関連はお客様の目指しているゴールに直結するところなので、エンジニアも力を入れて対応させていただいています。

 

あとは解析系ですね。最初にGoogle Analyticsの数値を話題にされる企業の方はあまり多くはないので、まずはそのサイトの長所と弱点を調べ、それに合わせてリニューアルしていくことが多いですね。特にご担当者様が男性の方の場合、“数字”でご提案しないとなかなかご納得していただけないので(笑)。

 

良い発注者のポイントは「ゆとりあるスケジュール」と、「Webへの理解」

−お客さんの中には依頼内容をきちんと整理しきれていない方も多いでは?

 

滝沢:うーん。そうですね。仕様や要件がコロっと変わることはよくあります。実際にデザインや動きを見るとまたやりたいことはどんどん増えていくので。それって自然なことだと思うんですけど、いつまで経っても「あーでもないこーでもない」で納期だけが近づいていくのは恐怖ですね(笑) 。やることが明確なお客様だとスパスパ決まっていくので嬉しいです。

 

あとは、Webに過度な期待を持たれているお客様、「Webをやればすべて成功する!」ですとか、「Webはなんでもできるんでしょう?」と思っていらっしゃる方は、なかなかの強敵です(笑)。

 

−逆にやりやすいなと感じるお客様は?

 

滝沢:やりやすいというとあれなんですけど、嬉しいのは納期に余裕を持っていただくということです。やはりスケジュールがタイトであればあるほど、ひとつの作業にさける時間が限られてしまうので。そこをある程度、ご配慮いただけると成果物にもいい意味で反映されるなと最近は切に思いますね。

 

また、Webに対する理解がある程度ある方だと、かなり救われますね。精神的に。説明しても分かってもらえないと言いますか、伝わらないとまさに板挟み。お客様と制作部隊の間で頭を抱えます(笑)。

 

−進めて行く中で、お客のWebに対する理解を深めることも重要だと。

 

滝沢:とはいえ、わたしもまだまだWebに対する理解ってこれからなんですが、ひとつの案件の中で一緒に成長していけたら一番いいなって思います。わたしのない知識をきちんとお客様にアウトプットすることも自分への再認識になりますし、本当にお客様には与えてもらってばかりだなと痛感します。

 

Webサイトリニューアル成功の秘訣は、担当者の“やる気” と実現したい要件の明確化

−予算面で苦労したことは?

 

滝沢:予算面で苦労しなかったことの方が少なかったかな (笑)。こんなこと言ったらお客様に怒られちゃう。

 

しいて言うならWeb制作に対する単価感が一般の方には伝わりづらいところでしょうか。ビックリするような予算をぽんと提示されたこともしばしばあります。

 

ちなみにお支払いに関しては、弊社では100万円以上の場合だと着手金として25%をいただいていますが、必ずしもそこに重きを置いているわけではありませんので、場合によっては相談していただきたいですね。

 

−事前にお客さんにインプット、知っておいて欲しいことは?

 

滝沢:何かを知っておいて欲しいというよりは、その方の“やる気”の方がよっぽど大切ですね。そもそも、担当者の方が本当にWebサイトを作りたいのかという点が何より重要です。

 

あとは先ほど申し上げたWebサイトを制作する上での各工程がありますよね。その工程をきちんと1つ1つFIXさせてから次の工程に進むというスタンスは事前に共有しておきたいです。お約束。コーディングの工程まで来たのにデザインやワイヤーの変更はしない。微調整レベルはご対応しますが、大きく変わってしまうと制作の二度手間が発生してしまい、わたしが作業者に刺されます。(笑)。

 

−依頼する側もきちんと社内で要件を整理しておくべきだと。

 

滝沢:そうですね!もちろん、その部分からご相談にも乗らせていただくことも可能ですが、一度社内で目的や達成したいゴールをしっかりと整理されてからの方が、ご担当者様の負担も減りますし、結果的に良いものができ上がると考えています。