【UX検定レポ】WebデザイナーがUX検定基礎を受けてみた

こんにちは、最近Youtubeの動画を開いては放置してしまうデザイナーのOです。
私はこの夏、「UX検定基礎」を受けてみました。
近年、「DX」に関連して「UX」という言葉を耳にする機会が増えていませんか?
「UX検定基礎」は、UXに関するスキルを体系的に身につけられる検定です。
今回は、UX検定基礎の内容から実践した学習法、そして実際に試験を受けてみた感想などをお伝えします!
そもそもUXってなんだろう?

UX(ユーザーエクスペリエンス)とは、「製品やサービスを使う際の体験」を指します。そしてUXを設計することを「UXデザイン」と呼びます。
例えば、スマホアプリを使ったときに「操作がわかりやすくて使いやすい」と感じるのも、UXデザインが優れているからです。一方で、「ボタンの位置がわかりづらい」「ページがなかなか読み込まれない」そんなイライラもUXの一部。
UXデザインはどの業界においても欠かせない要素であり、多くの企業がUXの改善に力を入れている分野なんです!
「UX検定基礎」は、一般社団法人UXインテリジェンス協会が主催する検定です。
この検定は、UXに関する知識やスキルを客観的に証明することができるため、キャリアアップやスキルアップに役立ちそうです。受験資格は特にないため、受験者のバックグラウンドに関係なく、幅広い層がチャレンジできるのも魅力。UXデザイナーだけでなくプロダクトマネージャーやエンジニア、あらゆるビジネスパーソンにおすすめです。
私はWebデザイナーですが、ユーザー目線の視点をさらに養うチャンスになるな、と考えて受験しました。
やっぱ単語帳が使える!実践した学習法

UX検定基礎の問題は主に4冊の参考図書から出題されます(2024年現在)。記事の一番下にそれぞれの本についてざっくり説明していますので、気になる方はチェックしてみてください。
過去問は公開されていませんが、シラバスがあります。それなりのボリュームがあるので、日常的にUX関連の仕事をしていない場合、ある程度学習する時間が必要です。
私は約2ヶ月間、平日10分程度学習しました。
具体的には本をざっくりと2回ずつ読んで理解した後、学んだ用語をシラバスを参照して単語帳に書き出しました。シラバスに記載があっても本の中に登場しない単語は、Webで検索して学習しました。結構あるんだな、これが…
単語帳は昔ながらのアナログなやり方ですが、過去問がない状態ではシラバスを網羅的に学習しなければならないので、一番効果的でした!
いよいよ試験当日!

UX検定基礎の試験は現在不定期ですが、例年春・夏・冬の年3回程度開催されています。
私が検定を受けたのは第7回。7月に行われました。
UX検定基礎はオンライン受験です。そのため自己採点ができません。カンニングもしようと思えばできるでしょうが、その誘惑を断ち切り集中!
出題形式は4択問題が100問。前の問題に戻ったり、チェックをつけたりなど可能で、かなりわかりやすいシステムになっています。制限時間も100分のため、ゆっくりと考えて答えることが可能です。
しかし問題の内容は思っていた以上に広い!というか、どの本に書いてあったのこれ…?という内容も結構あります。ヤマカンで答えた問題は、試験後に調べてみるとことごとく間違えており、もう笑うしかない…
認知心理学の用語についてもう少し勉強しておけば…と思いました。
試験結果は1ヶ月後にマイページで発表されます。
結果は無事、合格!
学習時間と検定料が無駄にならなくてよかったーとひと安心しました。

挑戦してよかったこと
UX検定基礎は、単なる知識の習得に留まらず、実務でも新たな気づきを得ることができました。
私はWebデザイナーなので、例えばアフターデジタルにおける意識をもってWebサービスを観察してみたり、10ヒューリスティックを意識して制作を進めたりなど活用しています。
ユーザー調査などは普遍的な内容なので、他の検定でも同じ分野から出題されることがあり、少し特をした気分になりました!
UXは「製品やサービスを使う際の体験」なので、どの業界でも参考にできる要素があるかなと思います。取り入れ方でさまざまな場面で活用できそうです。
もし興味を持ったなら、まずは公式サイトをチェックしてくださいね。
https://www.uxia.or.jp/certification
ワクワクふろく

『アフターデジタル2 UXと自由』
こちらは現代社会がオンラインがメインとなり、オフラインがサブになっていくため、UXがより重要視されていくという理論が解説されている本です。中国企業などの実例や概念図などのわかりやすい内容で構成されているので、一番最初に読むのに適していそうだなという印象があります。
『UXグロースモデル アフターデジタルを生き抜く実践方法論』
『アフターデジタル2 』を踏まえたうえで、著者が提案する「UXグロースモデル」を説明する内容になっています。前書より実践的な内容になっています。
『人間中心設計入門』
こちらはUXに深く関わるHCD(人間中心設計)の概念や理論、調査方法などを網羅的に載せた本です。見開きごとに用語を解説している辞書のような仕様なので、読み物のような前の2冊と比べるとかなり毛色が異なります。試験問題の多くはここから出題されます
『ユーザビリティエンジニアリング』
主にユーザーやユーザビリティの調査・分析・評価方法について的をしぼって書かれた本です。ユーザビリティテストの項目についてはかなり実践的で、行うフローや注意点などが詳細に説明されています。用語も多いので、『人間中心設計入門』に次いで出題数が多いように感じました。
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