デジタルサイネージの広告料金について調べてみた

弊社の最寄り駅は渋谷、または表参道なのですが、私は地理的な関係で通勤には山手線を使っています。
まーるい緑の山手線♪　とCMにもうたわれてきた路線ですが、最近、2015年にデビューした最新車両に乗車する機会が増加しています。

この最新車両、トレインチャンネルと言われる車内液晶に現在時刻が表示されとても便利で、数が多いのも特徴です。
今までのドア上のほか、連結上部のサイドチャンネル、座席上のまど上チャンネルが追加されており、車両の端から社内全体を眺めると、視界のそこらじゅうで映像が動いてます。
これをどこからでも見れるようにするためか、これまで王道と思われていた中づり広告はなくなっています。
なんか物足りない気もしますが、視界が開けていので、なんて気もします。
今回はこの液晶に移る広告（デジタルサイネージ）の出稿料について調べてみました。

まずは広告の出稿位置というか露出度をいくつかのパターンから選択できます。
と言っても今回は山手線にお話を絞りたいので、全てのご紹介は割愛しますね。

• 対象の編成：山手線E231系
• 路線：山手線単体のほか、中央線快速、京浜東北根岸線、京葉線、埼京線、横浜線などとのセット購入も可能。
• 表示時間：15秒、30秒、90秒の種別あり。
• 表示期間：1週間、13週間、26週間の種別あり。

本当はもっとさまざまなパターンがあるのですが、全組み合わせを紹介しようとするときりがないので、簡単に類別するとこんな感じです。
その中から、山手線だけに広告出稿を絞ったとします。

実は山手線だけに出向先を絞った場合、自動的に15秒CM、13週間しか選択肢がなくなってしまいます。
その料金3,800万円・・・。

家が買える、と思った私は田舎者でしょうか。
でも、本当に土地さえあれば家建てられる金額です。

ちなみに、

• 中央線快速
• 京浜東北線・根岸線
• 京葉線
• 埼京線
• 横浜線
• 南武線
• 常磐線各駅停車
• 中央総武線各駅停車

のセットの場合、30秒広告を13週間で4,200万円。

各路線で画面数に差があるのて単純比較することはできないかもしれませんが、山手線の破壊力に驚きです。

ちなみにもうひとつ。
山手線の新型車両と同時期くらいから車体広告（ラッピング広告）も目立つなーと感じていました。
例えばアニメで外側もジョジョ。乗ってもジョジョみたいな。
車体広告の費用は1編成（11両）単位のようで、2週間600万円。
10編成だと4,000万円なのでだいぶ割引されますし、2週間を4週間に伸ばすと1編成で800万円なので、こちらもなかなかの割引率ですね。

少し話がそれてしまいました。
デジタルサイネージの料金を軽くご紹介してきましたが、これはあくまで広告を出す際にかかる料金のお話。
広告を実際に世間の皆さんに見てもらうためには、広告素材の作成料金も必要になります。
一時期より安くなったとはいえ、動画の制作料もなかなかのもの。
特に編集にこだわりを持つとその金額はほぼ青天井になってしまいます。
動画広告は作るのにお金がかかるのはもちろんですが、作ったものに手を加える編集の回数で料金が大きく変動します。
そのため、一発OKと何度もやり直すのとでは料金が大きく異なり、当初のお見積りとは大きく異なる金額で最終的に落ち着くなんてことも。

そのためには、最初の段階から制作側と認識や意見のすり合わせをしっかり行い、手戻りの無い進行が重要になります。
事前の準備が最終的な完成を左右する。
我々も制作の立場から肝に銘じておきたい今日この頃です。

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