アートワークデザイン30年を振り返る「スピッツのデザイン」

 

こんにちは。デザイン部のPちゃんです。
突然ですが皆さんは「スピッツ」というバンドをご存知でしょうか? 僕は中学生の時に「ロビンソン」というヒット曲でこのバンドに出会って以来、20年以上ファンをやっているスピッツヲタクなのですが、この度結成30年を記念し発売されたアートブックが素晴らしい内容でしたので今回はそのご紹介をさせていただきます!

 

30年分のバンドのアートワークを振り返る、その名も「スピッツのデザイン」。 予約特典版は豪華布張りケース入りです。ズシリとくる重量がバンドの歴史を物語ります。 ちなみに出版社はあのMdNです。

 

タイトルのフォントも非常に凝っています。かわいいです。表紙は1998年リリースの名盤「フェイクファー」のジャケット写真が使用されています。 「写真」 アートブックには乳白色の透明なカバーがついているのですが、これも「フェイクファー」のCDケースと同じ仕様になっています。こういう細かいあしらいにデザイナーのこだわりとバンド愛を感じます。

 

目玉コンテンツは過去の全アルバムジャケットの製作過程を担当デザイナーが振り返るプロダクションノート。一枚ごとにどういうコンセプトでジャケットが作られていたのか、また当時のメンバーがどんなこだわりを持っていたのかなど、これまで明かされていなかったエピソードが満載の充実の内容となっております。

 

もう一つのメインコンテンツは、Vo.草野マサムネ氏のロングインタビュー。スピッツの作品に楽曲のみならずデザイン面でも大きく関わるマサムネ氏ですが、アートワークを振り返るインタビューというのはこれまでになく、楽曲の世界観をどうデザインで表現してきたのかが語られるファン垂涎のレア記事です。

 

採用されなかったジャケ写のアザーカットや、これまでに使用されたロゴやアイデアスケッチなど、一つの作品ができるまでに多くの工程があるということがわかります。制作チームが本当にいいものを作るために妥協せずに制作をしていたのがひしひしと感じられます。

 

30年を振り返るということでかなりのボリュームかつマニアックな内容で読み応えのあるアートブックだったのですが、自分が何気なく手に取っていたアルバムたちは、制作陣がバンドの世界観を表現するベストなデザインを作り上げるために様々な試行錯誤を繰り返した末、世に放たれていたのだなあとしみじみ感じました。 自分もデザイナーの端くれとして、そうした基本の部分を見直して仕事に取り組もうと改めて思わされました。 装丁も可愛くインテリア映えもするので、興味のある方は是非手に取ってみてはいかがでしょうか!