【体験記】世界遺産検定2級に挑戦してみた

こんにちは。ディレクターのNです。
皆さんは「世界遺産検定」をご存知でしょうか?
先日、新たに26件の世界遺産が登録され、合計で1,248件となりました。
このように世界遺産は年々増え続けており、それぞれの背景には、歴史的・文化的価値はもちろん、時には紛争や環境破壊といった社会的課題も存在しています。
「世界遺産検定」は、そうした人類共通の財産にまつわる知識を深めることができる検定です。
観光や建築、教育、旅行業界との親和性も高く、近年注目を集めています。
私自身はもともと歴史が得意というわけでも、世界遺産に詳しいわけでもありませんでしたが、「旅先での体験をより豊かにしたい」という思いから、今回、世界遺産検定2級にチャレンジしてみました。
この記事では、実際に受験してみて感じたことや、試験の概要、勉強方法についてご紹介します。
世界遺産検定とは?

世界遺産検定は、人類共通の財産・宝物である世界遺産を通して、国際的な教養を身に付け、持続可能な社会の発展に寄与する人材の育成を目指した検定です。
(出典:世界遺産検定とは)
4級からマイスターまで6つのレベルがあり、文化遺産・自然遺産に関する歴史・地理・文化・環境など幅広い知識が問われます。
旅行が好きな方、国際的な教養を深めたい方、教育関係や観光業に携わる方にもおすすめの検定です。
私は今回、初受験ながら3級・4級を飛ばして2級にチャレンジしました。
世界遺産検定2級の試験概要

2級の試験範囲は、日本の全ての世界遺産と世界の代表的な遺産300件です。
試験概要
- 解答形式:選択式
- 出題数:60問(60分)
- 合格基準:正答率60%以上
出題割合
- 基礎知識:20%
- 日本の遺産:25%
- 世界の遺産:45%
- その他:10%
実際の試験では、ユネスコの条約年や登録基準、遺産の文化的背景や立地などに関する問題がバランスよく出題されました。
例えばこのような問題がでます。
Q.「ブラジル」の首都『ブラジリア』を上空から見た時の形として、正しいものはどれか。
①橋
②星
③飛行機
④城
正解は、③飛行機です。
「ブラジリア」は、上空から見ると飛行機の形をした計画都市です。人間の創造性と近代建築の傑作といったところの価値が認められ、世界遺産に登録されました。
SF映画に出てくるような未来都市ですので、気になる方は是非調べてみてください。
勉強法とスケジュール

次に勉強方法とスケジュールについてお話します。
使用教材は、世界遺産検定2級の公式テキストと公式過去問題集です。
勉強方法
- 基礎知識:年表や条約などは時系列でノートにまとめて整理。
- 日本の遺産:テキストに記載の文章を暗記。
- 世界の遺産:Googleスライドを使って、遺産名・国名・画像・公式テキストの重要文を整理。地理が不明な国はGoogle Mapで確認。
ノートに手書きでまとめる作業は有効でしたが時間がかかり、集中力を維持することも難しかったです。後半はスライド形式に切り替えたことで、効率的に学習を継続できました。

勉強時間
- 平日:平均1時間
- 休日:平均5〜8時間程度
- 期間:約2.5ヶ月
全ての世界遺産を網羅できたのは試験1週間前。
最初の頃に効率的な勉強方法を確立できなかったことで、試験前に追い込むこととなり少し後悔していますが、結果的には85点で無事合格することができました。
受験を通して感じたこと

「世界遺産の名前を覚える」だけではなく、その背景にある歴史や文化、建築様式、自然環境など…いろんな視点から理解する必要があり、自然と関心が広がりました。
おかげで、歴史や文化にも関心を持つことができ、映画やドラマの背景に世界遺産が出てくると「あっ、あそこだ!」「この建物はこの建築様式だな!」など… 教養が増えたことにより、日常生活での気づきも多くなりました。
また、「ここに行ってみたい」と思う場所も増え、学びが旅の楽しみを何倍にもしてくれることを実感しています。
次なる挑戦:1級受験に向けて

早速ですが、12月の1級受験に向けて勉強をスタートしています。
1級は、2級合格者のみが受験可能で、2級合格者しか受験できない中でも合格率は約20%と高難度。
出題範囲は1,248件すべての世界遺産に拡大され、基礎知識や日本の遺産についてもより深い理解が求められます。どの検定も1級の壁は大きいですが、世界遺産検定も例外ではありません。
テキストのページ数も増え、上・中・下合わせて1,000ページにもなります。
数が多すぎるので単なる暗記では対応できないと感じており、文化的背景や地域ごとの関係性を理解するために、世界史の基礎から再学習を始めました。
現在は、世界史Bのオンライン講座を活用し、動画で流れを掴んだ後に該当する遺産を覚えていくという方法を実践しています。
おわりに

世界遺産検定を通じて、教養や視野が広がるだけでなく、日常の楽しみも豊かになったと感じています。
フライング・ハイ・ワークスでは、職種に関わらずさまざまなバックグラウンドや興味を持つメンバーが活躍しています。
こうした個々の学びや好奇心が、それぞれの仕事に自然と活かされているのがFHWらしさのひとつかもしれません。
この記事が、世界遺産検定や学び直しに興味を持つきっかけになれば幸いです。
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