待てばM1の日和あり −WebデザイナーがM1 Mac miniを使ってみた−

 

こんにちは、デザイナーのOです。

コロナ禍で当社でもテレワークを全面的に導入してもうすぐ1年!
毎日ハードなデザインワークをこなしているうちに、だんだんと自宅のMac mini 2014が疲れてしまったようです。
OS起動に5分……データの保存に1分……クラッシュやフリーズが頻繁に起こるようになって、もはや疲労困憊です。

ということで話題の新しいMac miniを購入しました!
しかし問題が……

intel入ってない!?

新しいMac miniはコンピュータの心臓部であるCPUが、従来のintelからApple SiliconのApple M1(通称M1)という独自のプロセッサに切り替わりました。

つまりintel入ってないんです!!!

従来のintelベースでは叶えられなかったApple製品に最適化された設計で演算処理の効率化・高速化が望める…というMacユーザーにはうれしいアイテムですが、詳しくはAppleのサイトでご覧ください。

(参考サイト:https://www.apple.com/jp/mac/m1/

今までの待機時間はなんだったんだ!

さてさて、Mac mini 2014からM1 Mac mini 2020(以降M1 Mac)に変えて何が違うかというと……
(※私のM1 Macでの場合で、すべての状況でこの現象が発生するかは不明です)

まず起動時間が早い!

電源を押してから30秒以下でログイン画面が表示され、スリープしてたっけ?と混乱するほど。

もちろん起動してからすぐ作業ができます!
何を言っているかわからないと思いますが、前のMacでは起動してからもしばらく放っておかないとフリーズしてまた再起動しなければならなくなるのでした。

そしてアプリの起動も早い!

仕事柄Adobeなどのメモリを喰うソフトを使用していますが、5秒とかかりません。もちろん保存も今までとは比べ物にならないほど瞬時に保存できます。

UIなども一新されていますが、これはプロセッサの問題ではなくて、MacのOSをMojave(モハベ)からBig Sur(ビッグサー)にアップデートしたためです。

しかしこのBig Surが曲者だったのです!!!

予想していなかった問題が発生

かすみ目……?

皆さんは自分のディスプレイの解像度はご存知でしょうか?
2021年1月現在では1920×1080がもっとも主流です。こちらはフルハイビジョン(FHD)とも呼ばれ、現在のディスプレイの基本的なサイズです。

私も自宅ではこのフルハイビジョンの外付けディスプレイを使用していましたが、M1 Macでは文字がぼやける!
調べるとどうやらiMacなどの主力製品が標準4K対応となったことに原因があるようです。

4Kは3840×2160という解像度で、画素数で表すとフルハイビジョンの4倍です。
4KがMacの標準仕様になったことで、新しいOSでは今まで文字にかけられていたアンチエイリアス(簡単にいえばきれいに見えるように境目をぼかす方法)をより精細に変更したようです。そのため、解像度が低い従来のフルハイビジョンのディスプレイでは、ぼやけて見えてしまうという問題が発生。

Macユーザーはお金がかかる

さまざまなサイトを参考にフォントスムージングを調整してみましたが、やはりこのままではデザインワークは厳しい…

(参考サイト:https://infornography.blue/mac/macos-big-sur-font-smoothing-off/

Big SurからOSをダウングレードすれば解決しますが、根本的な方法ではありませんし、何よりM1 MacはBig Surよりダウングレードできないのです!(それ以前のバージョンにはintelベースの設計しか存在してませんもんね)

ということで急遽4Kディスプレイを購入することに……。
4Kディスプレイはまだ市場の標準ではなく、機種も他の解像度と比べるとそれほど多くはありません。色彩やコントラストの表現能力も満足するレベルのものは高い!
フルハイビジョンのディスプレイと比べると費用は倍以上必要。これは想定外の出費でした。

しかしまだ問題が……

基本的なアプリに互換性はあるが……

M1 Macでは従来のintelベースのアプリケーションは基本的に動きません。
簡単に言えば使用している言語が違うという感じでしょうか?

それを翻訳するツールがAppleが提供しているRosetta2(ロゼッタツー)です。
このツールによりintelベースのアプリケーションは自動的に翻訳され、M1 Macでも使用することができます!

速いはずが時間がかかる

しかしRosetta2にも限界があります。

例えば当社で導入しているセキュリティソフト ESETは、2021年1月現在でもM1 Macにはそもそも対応していません。
セキュリティソフトは他のアプリケーションとは違って、動けばいいというものではないですよね……
ちゃんと機能しているか目視することが難しいですし、もちろんサポートも保証も受けられません。

そしてデザインワークには欠かせないAdobeのクリエイティブソフトウェアたち。

こちらはRosetta2により何とか動くのですが、例えばPhotoshopではいきなりアートボードの下にウィンドウが固定されて上が見えなくなる、作成していないガイド線が浮き出てきて再起動しないと消えないなど、まったく予想不可能なエラーで毎日困っています。

そしてブラウジングソフトのFirefox

こちらはさまざまなプラグインが使用できるので、以前から愛用しているのですが、10分以上動かさないとフリーズして操作不能になってしまい、1日に何度もアプリケーションを再起動しなければならない状態でストレスがたまります。

M1 Macはもう少し待っていいかも

繰り返しますが、私のM1 Macでの場合で、
すべての状況でこの現象が発生するかは不明です。

しかし、私のように急いで購入するより、もう少し待ってみてもいいかも……

とにかく速さは以前とは比較にならない点は大いに評価できますので、
Appleや各ソフトウェアメーカーさんのアップデートを期待します!!!

※使用している画像はイメージです。

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