成功していると言われているWebサイトから学ぶ「KPI」の設定方法     

 

Webサイトの運営に少しでも関わりのある方であれば、「KPI」というワードを一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

 

運営するWebサイトの成功を大きく左右するといっても過言ではない、このKPIについて、特に成功事例として紹介されることの多いWebサイトを事例に、役割や設定のコツについて学んでいきたいと思います。

 

WebサイトにおけるKPIの役割

 

コーポレートサイト、オウンドメディア、ブログなど、Webサイトのかたちは様々な種類がありますが、どれも明確な目的を持たず闇雲に運営しても期待していた成果が上がることはありません。

 

というのも、上記サイトの運営はまさしくマーケティングに分類する活動にあたるわけですが、一般的にマーケティングの成果は見えにくいということで知られています。

 

特にWebサイトという形のないツールを通したマーケティングでは、誰であっても認識に相違が生まれない明確な目標を設定する必要があります。そこで、「KPI」が広く使われるのです。

 

KPIKGIの違い 

そもそも「KPI」とは(Key Performance Indicator)の略称で、目標に向けたプロセスの達成度合いを表す指標のことを指します。

 

また、KPIと併せて使用されるのが「KGI」(Key Goal Indicator)で、こちらは最終的な目標、およびゴールにおける達成度を定量的に表す指標のことを指します。

 

通常、KPIを設定するためには、まずは最終的に達成すべきゴール(KGI)を設定し、そこから逆算するかたちで通過すべき、各施策における目標の数値(KPI)を設定するという流れになります。

 

KPIの設定例

  • PV(ページビュー)数

Google アナリティクスなどのツールを用いることで測定できる、導入しやすい指標です。メディアのジャンルや規模を問わず、また各コンテンツの毎にも成果を測定することができます。

 

  • ソーシャルメディアのシェア数

PVは導入のしやすさから、KPIに設定するメディアが数多く存在する中、PV至上主義と揶揄されるようにもなりました。そこで、各コンテンツの良し悪しを判断する際に、ソーシャルメディアによるシェア数をKPIと設定することで、いかにそのコンテンツの内容が広く話題を呼んだのかを測定することができます。

 

  • 自然検索流入数

特にB to B向けのメディアで、ターゲットとなるユーザーがかなり細かいセグメントを切られている場合は、ソーシャルメディアのシェア数で成果を測定することが難しいケースがよく見られます。そういった場合は、いかにターゲットとなるユーザーに明確に届けられているかという観点から、自然検索による流入数をKPIに設定することも可能です。

 

  • コンテンツの数

メディアの立ち上げから間もない時期に重視したいのが、この「コンテンツの数」です。メディアの公開直後は、多くの場合固定のファンがついていないような状況のため、PVやソーシャルメディアのシェア数では優劣の差がつかないことが容易に想像できます。また、検索エンジンからの流入も一定の期間が過ぎないことには一定の数は見込むことができないため、社内での運用の成果を図るためには「コンテンツの数」をKPIとする場合も考えられます。

 

  • 本サイトへの流入数、または会員登録や資料ダウンロードなどのCV

オウンドメディアを使用したマーケティングにおいて、その多くの評価方法が、本サイトへの流入数、または会員登録や資料ダウンロードなどのCVとなることが多いでしょう。作成したコンテンツがいかに本来の目的の達成のために貢献しているか、定期的に確認していく必要があります。また、この分析を通じて今後に作成すべきコンテンツの方向性をつかむことに役立ちます。

 

成功事例に学ぶ、各メディアにおけるKPI

 

それでは早速、Web上で公開されている各メディアにおける「KPI」について、それぞれ見ていきましょう。

 

(1)サイボウズ:サイボウズ式

【KPI】

・PV:1,000PVで「ヒット」、1万PVで「殿堂入り」

 

サイボウズ式ではPVを1つのKPIとしていて、1,000PVで「ヒット」、1万PVで「殿堂入り」と編集部内で定義しています。

参照:オウンドメディアは一体何の役に立つのか?「サイボウズ式」に学ぶ成熟市場におけるPR手法

 

(2)ライフネット生命:ライフネットジャーナル

【KPI】

・何人に、24時間の何分を避けたか、という観点

・経営層の理解と、過去の経験(「ハトが選んだ〜」)

参照:Q.オウンドメディアの成功事例に共通項はある?→「あります」@はてな           

 

(3)ドクターシーラボ:美肌総合研究所

【KPI】

・美肌総合研究所へのトラフィック

・平均順位と上位ページの動向把握

・オンラインショップへの送客

・オンラインショップでのコンバージョン

参照:【Ginzametrics】コンテンツマーケティング実施 目的とkpiについて

 

(4)サッポロビール:北海道Likers

【KPI】

・ビジネス上の設定していない!とのお言葉

(実際にはベンダーのメンバーズさんが色々設定)

参照:【コンテンツマーケティング】「北海道Likers」の成長を支えるコンテンツ運用のPDCA

 

(5)デジタルアーツ:Digital Arts News Watch

【KPI】

・記事ごとの流入数、新規割合

・リード獲得数

・メールマガジン経由の流入数

参照:【Ginzametrics】コンテンツマーケティング実施 目的とkpiについて

 

まとめ

Webサイトにおける「KPI」の役割について、理解を深めることはできましたか?冒頭でもお伝えした通り、何かしらのWebサイトを目的に沿って運営した場合、そのサイトの向かう方向が正しいものであるか、修正が必要なのかどうかは、KPI・KGIの正しい運用に左右されることになります。もし、今まで漠然とWebサイトを運用していたのであれば、これを機に明確なKPIを設定してみてはいかがでしょうか。

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