ソフトバンクのPepper(ペッパー)

 

最近、Pepperについてちょこちょこ調べているのですが、一度ここでざっくりと概要をまとめてみようと思います。

アルデバラン・アトリエ秋葉原での体験会に参加

2回行ってきましたが、初回は、基本的な体験会で、非常にゆる〜い感じでした。

10台位ペッパーとMac Book Airが数台おいてあり、一人1台のMacが渡され、インストラクターから簡単なレクチャーを受けます。

この時は、3,4名の方が体験にきていたので、Pepperの数もMacの数も十分で、1台のPepperを自由に操れ、じっくり見ることができました。

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大きな収穫の一つに、9/20に行われた「pepper tech festival 2014」に参加者に配布されたSDKをもらえたことです。

サンプルAPIの入手

上記リンクを見てもらえるとその時の様子が紹介された映像がいくつかありますが、この中で、登壇するワン・トゥー・テン・デザインさんが開発秘話を紹介するシーンがあります。

そこで、Pepperとの会話を作るための苦労話をしてくれるのですが、その開発されたAPIも一緒に手に入れることができました。

 プログラムの中身を見ると、結構泥臭いことやってます。

「yes」だけでも、40~50種類はありそうです。
こういう想定問答をひたすら作り、その言葉を認識できた時に何をさせるかということを1つずつ組み込んでいくんですね。

なんか、途方も無い作業ですね。。。

開発ソフトChoregrapheを入手

体験版のため90日の試用版ですが、これにより実態がだいぶ見えてきました。

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上記がインターフェースです。

左下にボックスライブラリに、「話す」「移動する」などの基本的な挙動が定義された各種ボックスが用意されています。

これを、真ん中のグレーのところに、ドラッグアンドドロップし、線でつなぐことで、Pepperを動かすことができます。

このボックスも、まだまだ開発中のものの一部だとは思います。Pepperの発売後、しばらくは、このボックスの開発競争が繰り広げられそうな感じがします。

マニュアルの入手

ここには、SDKの概要、Pepperの取り扱い説明書、Pepperの仕様など、今回の全容がわかるドキュメントが各種入っています。

ただし、全て英語のため、現在、暇を見つけては少しずつ日本語に置き換えていって読んでいるところです。

そのおかげで、Pepperがどんな機能を備えているのがうっすらとみえてきた感じです。

Pepperのユーザイメージ

2回の体験会では、総勢20名位の体験者を見ることが出来ました。

2回目の体験会は、3つのグループにわかれ、簡単なプログラムを組むという内容でした。

そこで、グループごとで、自己紹介を行ったのですが、学生さん、アプリ開発のプログラマと何店舗かを展開している企業の技術担当者とぼくという組み合わせでした。

技術担当者の方は、社長さんから「Pepperを5台買ってこい!」との社命を受けたらしく、そのため現在、Pepperの勉強に時間を費やしているようです。

また、初日の体験会では、一人のサラリーマン風の人がひたすら、自分の自己紹介を言わせるプログラムを作っていました。言わせている内容はコミカルではありましたが、何回も再生していたので、正直うっとおしかったです(笑)。

というわずかな人たちを見ただけですが、ぶっちゃけ、Pepperの使い方にはみなさん思いあぐねている感はありました。

Nao

実は、つい先日、別の展示会で、アルデバランロボテクニクス社のブースが出店してあり、そこで、PepperのベースとなっているNaoを見ることが出来ました。

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こちらは二本足を持って自立歩行もします。ただ、Pepperが高さ120cmで重さ約28kgに対し、Naoは57cm、5.7kgとかなり小型です。

アルデバラン社にはRomeoというまだ、日本では未発表の開発中のロボットがいるようですが、こちらはNaoの巨大版で、140cmとPepperよりも20cmも大きいのですが、まだ2足歩行が満足にできないとの話もああります。

このようなRomeoの例や危険性などを考えると、Pepperが2足歩行でないことはなんとなく納得できますね。

また、価格ですが、Naoは約100万円だそうです。スペックの比較はしていませんが、価格だけ見れば、Pepperの19万8000円(税抜)(※数年しばりの月額利用料があるらしい。)は、かなり驚きの価格です。

進化していくロボット Pepper

過去を振り返れば、SONYの犬型ロボット「AIBO」やホンダの二足歩行の「ASIMO」などのロボットがありました。これらとは何がちがうのかというと、Pepperは、ソフトウェアにより進化可能なプラットフォームだというところだそうです。

見た目が人型だったり、色々なセンサーがついていたりという違いがありますが、PepperのOSはLinuxで、その上にNaoqiというミドルウェアがのっているPCです。

また、発売と同時期には、ソフトバンクの「クラウドAI」が解放されるはずで、今後、様々なAPIなどが開発・共有され、そして、Pepperの学習データがビックデータとして収集されていくこき、また、クラウド上に人工知能を備えるようですので、Pepperは、パブリックな情報を利用しつつ、個々に進化をしていくことになるのでしょう。

ちなみに、Pepperの胴体と頭はUSBで接続されていて、CPUなどの主要な装置は頭部にあるらしく、ハードウェアのアップデートの際には、頭部の交換により、行うそうです。

いずれ、新しいPepperのアップデートがあるたびに、店頭で頭を購入するというシーンが見られるのでしょうね 笑

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Pepperの利用方法

正直なところ、個人で家において使う方法は、まだ、あまり想像がつきません。

Pepperは、感情認識ロボットという風に紹介されているとおり、複数のセンサーとアプリケーションにより、コミュニケーションをとるためのものとしては期待できますが、一方で、物を持ったり、運ぶというような、荷重がかかるような動きは、ほぼ期待できません。

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個人利用としては、例えば、Naoでは、「ASK NAO」という自閉症児向けのプログラムがあったり、10種類上の言語が話せるので、外国語学習に使うことは考えられそうです。

学習面では、人と異なり、Pepperはロボットなので、繰り返しなどのしつこいコミュニケーションに対してもなんら感情を抱かないことは、メリットの一つかもしれません。

それ以外は、楽しいコンテンツが今後開発されることに期待したいところです。

一方で商用の利用としては、店頭などでのコンシェルジュとしての利用のされ方は非常に想像しやすいところです。

既にソフトバンクショップでも置かれているところはありますが、まだ一部ですし、また、ネスレがコーヒーマシン売り場の接客に活用するというニュースもあります。

また、中小の小売店でも、話題性がある上、投資額も20万+αという手ごろさなので、比較的積極手に取り入れていくところも増えるでしょう。

Naoが全世界で5000台程度の普及との話ですが、Pepperがこの価格帯で、既に200台の先行予約やソフトバンクショップへの普及など考えると数千台レベルはあっという間にクリアしそうな感じがしますがいかがしょうか。

開発側からのPepper

この前の体験で、写真を撮らせる動きを作ろうとしました。現実には、まだ格納方法や格納したイメージのタブレットへの表示などの一連の動きにはまだまだ独自開発を入れる必要がありそうでした。

また、Pepperは顔を認識することができるようで、本体の機能的には、10名から20名程度の記憶はできるとのことでしたが、発売後は、ネットワークに接続されるので、その数は無限です。

私たちの顔をPepperが見れば、クラウドで共有されてしまい、Pepperがいたところでは、私たちの動きがトレースされてしまうようなことも考えられます。

こういった部分のポリシーについては、「クラウドAI」を管理するソフトバンクが握ることになります(AppleストアやGooglePlayのように審査が入るはずです)。

店頭に置く限り、そういった部分の安心感を与えるAPIは、あってもよさそうですね。

数年後を想像すれば、最初の頃は、レベルも低いはずで、がんばりで目立っていくこともできるかもしれません。まずは、基本的な仕事が多いはずなので、一つ一つ経験を積んでいくには良い機会かもしれませんね。

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ロボット市場は、10年後には、10倍の10兆円産業になると予測されています。2000年代にも各種インターネットの市場規模というものが発表されてきましたが、それも現在では、ECやスマートフォンなど予測もかなり細分化されている中、この予想はかなりざっくりしていますが、未知数なだけに、期待できる分野ですね。